ハーブティーをおいしく淹れたい人へ。カップ1杯の量・湯温・蒸らし時間の目安から、マグカップやポットでの量、薄い・苦い・酸っぱいときの直し方まで、ハーブティープロデューサーがまとめました。

こんにちは、ハーブティープロデューサーの逸見です。ハーブティーは熱湯・ふた・時間の3つを押さえると、ティーバッグでもリーフでも味が安定します。基本の量と時間に、器ごとの目安と、うまくいかないときの直し方を添えてまとめました。

基本はカップ1杯にティースプーン山盛り1杯

基本の量はカップ1杯(150〜180ml)にドライハーブをティースプーン山盛り1杯。指3本でひとつまみほどの量です。沸騰したての熱湯を注いでふたをし、3〜5分蒸らします。ローズヒップのような実や根を使うものは5〜10分と長めです。

木の台に置いたガラスのティーポットと、お茶を注いだ小さなカップ

Photo: Anna Pou / Pexels

ティーバッグは1袋に合わせたお湯の量と時間が袋や箱に書かれていることが多いので、まずは表示どおりに淹れてみてください。表示がなければ、上の目安で淹れると大きく外しません。量や時間はハーブの種類やカットの大きさによっても変わるもの。

マグカップやポットでは量を増やす

マグカップで淹れて味が薄く感じるときは、お湯の量に対してハーブが足りていないことがあります。お湯150〜180mlにティースプーン山盛り1杯が基本なので、器の大きさに合わせて増やします。

  • ティーカップ(150〜180ml):ティースプーン山盛り1杯
  • マグカップ(250〜300ml):ティースプーン山盛り1杯半〜2杯
  • ティーポット:カップの数だけ山盛り1杯ずつ(2杯分なら山盛り2杯)

ティーバッグは1袋の量が決まっているので、大きなマグで淹れるときもお湯は表示の量までにしておくと薄くなりにくくなります。

ふたを外して横に置いた、花を入れたガラスのティーポット

Photo: Anna Pou / Pexels

淹れる手順は4つ

  1. ポットとカップにお湯を注いで温め、そのお湯は捨てる
  2. ハーブかティーバッグを入れ、沸騰したての熱湯を注ぐ
  3. すぐにふたをして3〜5分(実や根は5〜10分)蒸らす
  4. ポットで淹れたときは最後の一滴までカップに注ぎ切る

器を温めておくのは冷たい器にお湯の熱を取られないため。予熱に使ったお湯は冷めているので、淹れるのには使いません。

ふたは蒸らしている間にお湯が冷めるのを抑え、立ちのぼる香りも逃がしにくくします。ふた付きのカップがなければ、小皿やソーサーをのせれば十分です。蒸らし終えたら、そのままティーバッグを置く受け皿にもなります。

ポットにお茶を残しておくと、ハーブから味が出続けて濃くなっていきます。一度で注ぎ切っておけば、2杯目が濃くなりすぎることもありません。

湯気の立つガラスのティーポットのふたを持ち上げる手元

Photo: Anna Pou / Pexels

ティーバッグは揺すらず絞らずに引き上げる

蒸らし終えたら、ティーバッグを静かに引き上げます。カップの上でしずくが落ちるのを少し待ってから小皿へ。入れたままにすると味が出続け、ハーブによっては苦みや渋みが気になってきます。

早く濃くしようと揺すったり、最後の一滴まで絞ったりしたくなりますが、そのときに雑味が出ることがあります。軽く動かしてから取り出すよう案内している商品もありますが、私はあまりおすすめしていません。濃くしたいときは揺するより蒸らす時間を少し延ばしてみてください。

薄い・苦い・酸っぱいときの直し方

同じハーブでも、量と時間で味は大きく変わります。うまくいかなかったときは、次のところを見直してみてください。

薄いと感じるとき

まず、お湯の量に対してハーブが足りているかを確かめます。そのうえで、沸騰したての熱湯を使っているか、ふたをしているかを見直し、蒸らす時間を目安の範囲で長めにします。葉や花なら5分、実や根なら10分までが目安です。

苦い・渋いと感じるとき

考えられるのは蒸らしすぎかハーブの入れすぎ。時間を目安の短いほう(3分)にして、ティーバッグは入れっぱなしにせず引き上げます。絞ると雑味が出やすいので、そのまま静かに取り出します。

酸っぱいと感じるとき

酸味がはっきりしたお茶には、ハイビスカスが入っていることがよくあります。赤いローズヒップティーも、多くはハイビスカスとのブレンドです。蒸らす時間を短めにするか、はちみつを少し加えると飲みやすくなります。酸味の少ないものがよければ、ローズヒップだけのお茶を選ぶ方法もあります(ローズヒップの図鑑)。

花を入れたガラスのティーポットに入った淡い色のお茶

Photo: Anna Pou / Pexels

アイスにするときは2〜3倍の濃さで淹れる

冷たいハーブティーを作るときは、ハーブの量はそのままで熱湯を1/2〜1/3に減らし、2〜3倍の濃さで淹れます。蒸らし終えたら、氷をたっぷり入れたグラスに注いで一気に冷やします。氷が溶けるぶん、ちょうどよい濃さに仕上がります。

まずは基本の量と時間で淹れてみる

はじめてのハーブはまず基本の量と時間で淹れてみて、そこから量か時間のどちらか一方だけを好みに合わせて変えます。一度に両方を変えないほうが、どこで味が変わったのかが分かりやすくなります。

香りは注いだ直後の湯気と、口に含んだあとに鼻へ抜けるときとで違って感じられます。自分の量と時間が決まったら、その違いもゆっくり味わってみてください。

ガラスのティーポットから小さなカップへお茶を注ぐ手元

Photo: Anna Pou / Pexels

参考:佐々木薫『ハーブティー事典 改訂版』(池田書店)/しばたみか『ココロ・カラダととのうハーブティー365日』(山と溪谷社)

逸見 伶(ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト)
この記事の執筆・監修

逸見 伶(へんみ れい)

ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト

原料選びからブレンド設計、商品化までを手がけるハーブティープロデューサー。これまでに携わった商品は100品超。

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