ハーブティーに興味はあるけれど、どれから飲めばいいか迷う人へ。飲みやすさで選ぶならルイボスベースのブレンド、飲む場面やきっかけがあるならその定番から。最初の一杯の選び方を紹介します。

こんにちは、ハーブティープロデューサーの逸見です。はじめての方にハーブティーをすすめるとき、私が最初に聞くのは「どうして飲んでみようと思ったのか」です。毎日のお茶をノンカフェインにしたい人と、飲む場面や目的があって探している人では、すすめたい一杯が変わるからです。

飲みやすさで選ぶならルイボスベースのブレンド

飲みやすいハーブティーを探している人には、私はルイボスをベースにしたブレンドをすすめています。ルイボスはほのかな甘みと香ばしさがあり、渋みが少ないお茶です。毎日のお茶としても親しまれています。

乾燥したルイボスの細かな茶葉

写真:© soultea.de、André Helbig/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

爽やかな香りが好きなら、ルイボスにレモングラスを合わせたブレンドがおすすめです。レモンに似た香りが加わり、ルイボスだけのお茶とは違った印象になります。生姜の風味が好きなら、ジンジャーを合わせたものも候補になります。スパイシーな香りがルイボスの香ばしさとなじみ、ミルクティーにも向いています。

定番でも好みが分かれるハーブがある

ローズヒップティー、ミント、ラベンダーはよく知られた定番です。ただ、飲みやすさだけで選ぶなら、私は最初から積極的にはすすめていません。どれも味や香りに個性があり、好みが分かれやすいと感じるからです。

ローズヒップティーとして売られているものには、酸味のあるハイビスカスを合わせた商品が多くあります。赤い色とはっきりした酸味はハイビスカスによるもので、ローズヒップだけなら酸味はおだやかです(ローズヒップの図鑑)。

ミントの清涼感やラベンダーの花の香りも、好きな人には魅力ですが、飲み慣れていないと強く感じることがあります。定番だから飲みやすいとは限りません。まずは素直においしいと思えるものを探し、興味が出てきたら個性のあるお茶へ広げていけば十分です。

木の台に置いた、お茶の入ったガラスのティーポット

Photo: Anna Pou / Pexels

クセが苦手なら麦茶を思い出してみる

「ハーブティーはクセがあって苦手」という人に、私は麦茶の話をすることがあります。分類のとらえ方にもよりますが、草花だけでなく穀物のお茶まで含めて広く考えると、麦茶もハーブティーの仲間になるからです。そう聞くと、少し身近に感じられるのではないでしょうか。

ハーブティーの味や香りは植物の数だけあります。以前飲んだ一杯が口に合わなくても、別のものなら楽しめるかもしれません。

木の台に置いたガラスのティーポットと小さなカップ

Photo: Anna Pou / Pexels

飲む場面やきっかけがあるならその定番から

味の飲みやすさより、飲む場面や美容への関心がきっかけになることもあります。そうしたときはそのきっかけでよく選ばれているハーブを入口にする方法もあります。

お店で相談するときは「はじめてなのでおすすめを」だけでなく、「寝る前の一杯として飲みたい」「ミントの香りは苦手」のように場面と好みをひと言添えると、候補を絞りやすくなります。下の表は飲んでみたいきっかけごとの候補です。

飲んでみたいきっかけ

試す候補

一杯を選ぶときのポイント

寝る前にお茶を楽しみたい

カモミールティー

りんごのような甘い香りが好みに合うか。ブレンドの場合はカフェインを含む茶葉が入っていないかも確認。

美容への関心から取り入れたい

ローズヒップティー

ハイビスカスがブレンドされているものが多いので、酸味が苦手な人は原材料を確かめてください。

温活をきっかけに、温かい一杯を楽しみたい

ジンジャーティー

生姜の辛みが好みに合うか。おだやかな味がよければ、ルイボスとのブレンドも候補にしてください。

※服薬中、妊娠・授乳中、植物や食品のアレルギーがある方で、ご不安があれば医師・薬剤師に確認してください。

ローズヒップティーは飲みやすさで選ぶときにはすすめませんが、美容への関心から飲んでみたい人には候補になります。「どうして飲んでみようと思ったのか」の答えによって、すすめる一杯は変わります。

木の台にのせたガラスのティーポットと2つの小さなカップ

Photo: Anna Pou / Pexels

好きだったところを次の一杯の手がかりに

一杯を試したら、好きだったところと少し気になったところを振り返ってみてください。生姜の香りは好きでも辛みが強かったなら、次は生姜を控えめにしたブレンドへ。きっかけにひかれて選んだお茶が合わなければ、同じハーブを使った別の組み合わせを試す方法もあります。

「レモングラスの香りは好き」「生姜はもう少し控えめがいい」といったひと言を残しておくと、次の一杯を選ぶ手がかりになります。淹れ方で味が変わることもあるので、量と時間の目安はハーブティーの淹れ方の記事を参考にしてください。

テーブルに置いたガラスのティーポットと、淡い色のお茶を注いだ2つのカップ

Photo: Anna Pou / Pexels

参考:作山若子『喫茶手帳』(東京書籍)/佐々木薫『ハーブティー事典 改訂版』(池田書店)

逸見 伶(ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト)
この記事の執筆・監修

逸見 伶(へんみ れい)

ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト

原料選びからブレンド設計、商品化までを手がけるハーブティープロデューサー。これまでに携わった商品は100品超。

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