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レモンバームは、ミントと同じシソ科のハーブです。葉にレモンのような爽やかな香りがあり、カフェインを含みません。

レモンバームの歴史と文化

学名に込められたミツバチとの関わりや、日本での呼び名を紹介します。

「メリッサ」はミツバチ

学名の「メリッサ(Melissa)」は、ギリシャ語でミツバチを意味します。夏に咲く小さな白い花に、ミツバチがよく集まることに由来するといわれます。ヨーロッパでは、蜂蜜をとるために巣箱の近くでレモンバームを育ててきたといわれます。

日本では「コウスイハッカ(香水薄荷)」や「セイヨウヤマハッカ」とも呼ばれます。

希少な「メリッサの精油」

レモンバームの葉からとれる精油は「メリッサ」と呼ばれます。採れる量がとても少ないため高価で、ほかの精油とブレンドしたものが多く出回っています。

味と香り

レモンのように爽やかな香りで、酸味はなく、ほんのり甘いすっきりとした味わいです。

「レモン」と名のつくハーブはいくつかあります。レモンバーベナはやわらかく甘いレモンの香り、レモングラスはよりはっきりした柑橘の香りといわれます。その中でレモンバームは、落ち着いた、やさしいレモンの香りです。

葉はやわらかく、乾燥すると香りが弱くなりやすいハーブです。家庭でも育てやすいので、生の葉で淹れるのもおすすめです。

レモンバームティーの淹れ方

茶葉
乾燥した茶葉を、小さじ山盛り1杯(カップ1杯分)
お湯
沸かしたての熱湯 約180ml
蒸らし
ふたをして3〜5分

生の葉を使うときは、乾燥の2〜3倍の量を目安に、手のひらで軽くたたいて香りを立ててから使います。葉がかさばるので、量はかさではなく重さで見ると安定します。ティーバッグは、パッケージの表示に合わせてください。

アレンジ

冷やしてアイスティーにしても、爽やかな香りが楽しめます。

レモンバームティーの効果は?

レモンバームティーは食品(飲み物)で、病気の治療や予防を目的とするものではありません。ここでは、どんな場面で飲まれてきたかを紹介します。

  • ヨーロッパでは、庭で育てて、生の葉をお茶にする身近なハーブです。
  • リラックスしたいときのお茶として親しまれています。
  • 現代の医学的な効果が確立しているわけではありません。昔から使われてきたことと、効果が確かめられていることは同じではないためです。

合わせやすいハーブ

レモンバームは、ブレンドにやさしいグリーン系の香りを足すハーブです。ブレンドでは、次のような使い方をしています。

気をつけたいこと

  • 妊娠中・授乳中は、注意が必要とされることもあります。
  • 持病のある人、薬を服用している人、体調に不安のある人は、飲む前にかかりつけの医師・薬剤師に相談してください。
  • 飲んで体に合わないと感じたときは、飲むのをやめてください。

作り手のメモ

レモンバームは草っぽさが出やすいハーブで、多く入れるとグリーン系の香りが強くなります。葉がかさばるので、同じ重さでも量が多く見えます。レモンらしさを強めたいときは、レモンバーベナやレモングラスを足しています。

このページについて:レモンバームティーは食品です。医薬品ではなく、病気の治療・予防を目的としたものではありません。ここに書いた内容は、一般に知られていることをまとめた情報で、効果や効能を保証するものではありません。体調に不安のある方は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。

出典・写真のクレジット

出典:茶卸総本舗「レモンバームティーの特徴・飲み方」/ネイチャーズウェイ「【ハーブ事典】レモンバーム」/macaroni「爽やかハーブ『レモンバーム』の特徴&便利な使い方ガイド」/日本ハーブスイーツ協会「それぞれのハーブの歴史」/佐々木薫『ハーブティー事典 改訂版』(池田書店、2021)/しばたみか『ココロ・カラダととのうハーブティー365日』(山と溪谷社、2026)/作山若子『喫茶手帳』(東京書籍、2009)/my herb ブレンド開発の記録(試作と試飲メモ)
写真:Alex Abair/Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

逸見 伶(ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト)
このページを書いた人

逸見 伶(へんみ れい)

ハーブティープロデューサー/my herb 代表/シニアティーウェリスト

原料選びからブレンド設計、商品化までを手がけるハーブティープロデューサー。これまでに携わった商品は100品超。

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